もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

何度でも訪れたい!花の都フィレンツェ①

こんにちは!koemo(くぅも)です。

 

 

屋根のない美術館」とも称されるイタリア・フィレンツェの旧市街は小さいながら、見どころがぎゅっと詰まっていて、歴史芸術をこれでもかと言うほど味わえる街です。

 

 

 

 

フィレンツェに初めて訪れたのは20年近く前のこと。ヨーロッパ初上陸となったイタリアは驚きと興奮で溢れていたものの、イタリアをぐるっと周遊欲張りツアーにしたために、各都市の滞在はほぼ1泊ずつの駆け足旅となりました。

 

その時イタリアの人気都市をいくつか訪れた中で、「いつか絶対にもう一度来る!」と心に決めたのがフィレンツェでした。

 

 

 

 

2023年11月。十数年ぶりの願いが叶うことになりました。

 

 

 

スケジュール

今回はフィレンツェにゆっくり滞在することが一番の目的ですが、いろいろ調べるとやっぱりもう一ヶ所ぐらい…と欲が出てきてしまうもの・・・。結果、フィレンツェ2泊&ローマ3泊というスケジュールになりました。

 

 

コロッセオinローマ>

 

 

そして、今回の裏任務にはイタリアワイン仕入れる!」という目的もあったので、KLMオランダ航空で預入れ荷物が可能な、下から2番目のランクの航空券(Standard)で往復€270/人です。

 

 

 

<行き/Day1>

14:05 アムステルダム空港発

16:05 フィレンツェ(Peretola)空港着

 

 

<Day3>

16:03 フィレンツェ(Santa Maria Novella)駅発

17:35 ローマ(Termini)駅着

 

 

<帰り/Day6>

17:15 ローマ(Fiumicino)空港発

19:50 アムステルダム空港着

 

 

 

フィレンツェ3泊でも良かったのですが、フィレンツェのホテルはどこも高いので、3日目はフィレンツェをゆっくり観光して夕方の特急列車(italo€16でローマに向かいます。(ローマ・テルミニ駅周辺は治安があまり良くないと言われている場所なので、これ以上遅い列車は避けました。)

 

 

 

 

 

世界遺産フィレンツェ歴史地区

「花の都」と表される通り、花のように美しく、そして花の女神フローラに因んだ名前を持つフィレンツェ歴史地区は、1982年世界遺産に登録されました。

 

 

 

 

フィレンツェが最も栄えていた15世紀頃、フィレンツェはこの街で生まれたルネサンスの芸術家たちの作品で溢れていました。そして、現在も当時の歴史的建造物や美術作品が数多く残されていることが、「屋根のない美術館」と称される所以です。

 

 

ルネサンス美術の宝庫、ウフィツィ美術館

 

 

 

偉大なるメディチ家

フィレンツェを語る上で、切っても切り離せない存在がメディチ家です。12世紀頃から金融業で財を成し、15世紀には政権も握りフィレンツェ共和国を300年近く事実上支配していた大富豪一族です。

 

 

莫大な富は、フィレンツェの街の基盤づくりだけでなく、学術・芸術の振興活動にも多く使われました。若く才能のある芸術家たちを厚く支援し、13歳のミケランジェロの才能にいち早く注目して支援したのもメディチ家です。

 

 

ミケランジェロ作、ダビデ像

 

 

その他、レオナルド・ダ・ヴィンチボッティチェリなど、ルネサンスを代表する芸術家たちは、メディチ家がいなかったら成功していなかったかもしれません。

 

 

ボッティチェリ作、春>

 

 

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を建てた建築家ブルネレスキメディチ家の支援により成功を収めています。

 

 

 

 

 

ルネサンスとは?

ルネサンス誕生の地、フィレンツェ

 

 

フィレンツェについて調べると度々出てくる言葉の1つが「ルネサンス(=文芸復興)」。よく耳にはするけど、実はいまいち理解できていないものの1つです。

 

 

ラファエロ作、ひわの聖母>

 

 

ルネサンスとは、もともと「復活」や「再生」を表すフランス語。って昔教科書で習った気はしますが、ヒューマニズムとか言われても、だから何なの?と思ってしまうのが正直なところ。ここで改めて簡単に纏めました。

 

 

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14~16世紀頃にフィレンツェからヨーロッパ諸国に広まった概念・思想。この時代に生まれた建築様式はルネサンス様式という。

 

 

◎それ以前の中世ヨーロッパの時代、絶大な権力を持っていたのはキリスト教会。世界の中心はキリスト教の神であり、神に仕える生き方や価値観が絶対だった。

 

 

◎さらに以前の、古代ギリシャ・ローマ文化では人々は人間らしい生き方を求め、「人間の美」を追求していた。

 

 

キリスト教の教えに従い、死後の天国を夢見て今の苦しみに耐えるのではなく、もっと人間らしく生きようよ古代ギリシャ・ローマ時代の考えを「復活」させて、人間中心の文化を作ろうよ。と言う考えが、ルネサンス

 

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宗教的な作品ばかりだった中世ヨーロッパ時代に対し、人間の肉体美をこれでもかというほど写実的に創り上げたミケランジェロの「ダヴィデ像」も、キリスト一神教の時代に、多神教である古代ローマギリシャ時代の神たちを描いたボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」も、ルネサンスの代表作品です。

 

 

ボッティチェリ作、ヴィーナスの誕生

 

 

とまぁ、ここまでいろいろと調べたわけですが、今回はフィレンツェを代表する観光地、ウフィツィ美術館には行きませんでした。前回行ったし、所要時間は3時間近くかかるので。

 

 

それでは、じっくりゆっくり楽しんだフィレンツェの街並みについて、次回に続きます!