こんにちは!koemo(くぅも)です。
マラガ観光の続きです。(訪問日:2022年8月)
ローマ劇場
ピカソ美術館を出てすぐに目の前にあるのがローマ劇場。なぜか日本語の看板(説明書き)があります。それによると、ローマ劇場はアウグスティヌスの時代に造られ、3世紀まで使われていたそうです。
発見されたのは1951年と、意外と最近。そんな歴史的建造物なのですが、普通の道路の脇に、ただの工事現場かと思うレベルで現れるので、最初は、ん?本当にローマ劇場?と疑ってしまいました。
無料で中に入れるようなのですが、観光客は誰もいなく、インフォメーションセンターも何故か閉まっていたのでスキップ。
アルカサバとヒブラルファロ城
アルカサバとヒブラルファロ城がセットで説明されていることが多いのですが、アルカサバは11世紀に築かれ、ヒブラルファロ城は14世紀に造られました。どちらもイスラム統治時代の建築物です。この2つの遺跡は、マラガ市の紋章にも描かれています。
さて、この2つ。チケットは共通券があるし、地図で見ると隣合っているように見えるのですが、中で繋がっているわけでもなく、入口は全く別の場所にあります。
そして、その入口がとてつもなくわかりにいと思うのは筆者だけでしょうか…?
丘の上にあるヒブラルファロ城には、タクシーやバスで行くこともできます。google mapによると、徒歩で上った場合の所要時間は、ローマ劇場から約25分。歩けない距離ではないですが、往復50分はしんどいなぁと思い、行きはバス、帰りは徒歩で戻ることに。
しかしその前に、ネットで見つけた「アルカサバの入口は、ローマ劇場のすぐ横にあります。」という情報を信じて、ローマ劇場の上へ続く急な坂道を上って行くと・・・
行き止まり。
え。。。
ここは入口じゃないのか…?
ドアには鍵が掛かっていて開きません。おばちゃんが前をずんずん進んで行ったので、安心して着いてきたのですが・・・後ろから若い子たちも上ってくるものの、おばちゃんと首を傾げながら、来た道をそのまま下る。この時点で疲労度30。
気を取り直して、アルカサバの入口でも、ヒブラルファロ城行きのバス停でも何でもいいから近くにないのか!とうろうろ。
すると、ヒブラルファロ城の方角を示す矢印を発見。
今度は間違っていないはず。
と思ったら、、、
この道。車道ではなく「歩道」。気が付いた時にはだいぶ上っていました。
と言うわけで、結局頂上まで徒歩で上ることに…。まぁ、そもそもバスは1時間に1本のようなので、どちらにしろ徒歩だったかもしれませんが。
ですが、かなり急な坂道、しかも石畳。しかも8月のマラガ。
暑い。
こんなはずではなかったんだけど・・・。気分的に疲労度急上昇の80。
やっとたどり着いた頂上にあったカフェは神の救いかと思いました。
<マラガという名の地ビール?>
ヒブラルファロ城
さて、こんなに苦労をして上ってきたヒブラルファロ城は何なのかと言いますと、イスラム王朝に支配されていた14世紀、アルカサバを守るために建てられた要塞です。兵舎や練兵場も併設され、軍事施設として使用されていました。
当時の城壁を歩くことができますが、一番の魅力はここから一望できるマラガの眺めです!
マラガの港や地中海も!
登山の疲れを吹き飛ばしてくれる絶景!頑張って来たかいがありました。
帰り道。行きは余裕がなくて気が付かなかったのですが、遠くには闘牛場も見えました。運が良ければ闘牛の瞬間を見れたりするのかしら。
上りが急だっただけに、帰りは膝がガクガク。サンダルで行ってしまったせいで、滑る滑る。歩きやすいスニーカーで行くことをおすすめします。
ヒブラルファロ城
住所:Cam. Gibralfaro, 11, 29016 Málaga
営業時間(夏)9時~20時
(冬)9時~18時
アルカサバ
予想外の往復登山のおかげで、疲労度MAX。全身がここで一休みを欲していたのですが、時計を見ると既に19時近く。
アルカサバの最終入場時間は19:15です。ヒブラルファロ城の入場時に何も考えずに共通券を買ったことを若干後悔しつつも、買ったからには行かないと!
休憩はお預けで、急いでアルカサバへ向かいます。(今回は入口を聞いて回って、迷わず辿り着けました。)
アルカサバは11世紀、スペインで最も有名なイスラム建築・アルハンブラ宮殿よりも前に建てられました。防衛と宮殿が主な役目です。
「城塞」を意味するアルカサバが宮殿で、「城」と名の付くヒブラルファロ城が軍隊の駐屯地だったとは、ややこしすぎる。
この時点ではまだグラナダのアルハンブラ宮殿を訪れていませんでしたが、後から比べるとどちらもとてもよく似ていることがわかります。(規模は圧倒的にアルハンブラ宮殿に劣りますが。)
ここからもマラガの街並みと地中海が広く見渡せました。
スペインにいまだ残っているイスラム文化・雰囲気を感じることができるアルカサバ。”コスタ・デル・ソル(太陽海岸)”から湧くイメージとは全く異なる空気がここにはありました。(まぁ、20時だというのに、太陽はまだギンギンなんですけど。)
アルカサバ
住所:C. Guillén Sotelo, 1, 29016 Málaga
営業時間:4月~10月 9時~20時
11月~3月 9時~18時
入場料:ヒブラルファロ城&アルカサバ
どちらか片方€3.5、2つに入場できる共通券€5.5
この後、本当はマラガの海岸でマラガ名物イワシの丸焼きを食べたかったのですが、事前に調べた美味しいイワシを食べられるお店というのは、バスに乗らないといけない距離。初日から体力をだいぶ削られたのと、既に20時半だったのでイワシは泣く泣く断念しました。
<MalagaのLの部分に立って記念撮影>
しかし!翌日。このアンダルシア旅行で、と言うか、過去に数回スペインに行った中で、つまり人生の中で、ダントツ一番と言っても過言ではない生ハムに出会うことができました。
場所はマラガからグラナダに向かう電車のMálaga María Zambrano駅。最初、ミスターミニット(靴の修理屋さん)かと思って何度も通り過ぎたほどの小さなお店です。
この雰囲気。サンドイッチを作ってもらっている間の期待がどんどん膨らみます。
しかも、ハモンセラーノサンドが€3。ハモンイベリコだって€4.5~と、オランダでは絶対に考えられない値段。
構内に入ってから、カフェでコーヒーを頼んで贅沢な朝食タイム。ただパンに生ハムとオリーブオイルが挟んであるだけなのですが、このオリーブオイルも生ハムに負けず劣らずに美味しい。
無意識に”うまっ。うまっ。”って声が出ちゃうほど美味しくて、これが旅の最終日だったら間違いなくお土産に大量買いしていました。今思い出してもよだれが出てきそうです。
以上、マラガの思い出でした。
電車に乗って、グラナダに向かいます。
生ハムは日本に持ち帰れませんが、代わりにこんなお土産はいかがでしょう?