もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

花の都フィレンツェ⑦ヴェッキオ宮殿とシニョーリア広場

こんにちは!koemo(くぅも)です。



フィレンツェの見どころはまだまだあります。今回は2泊でしたが、美術館を省いても時間を持て余すことなく過ごすことができました。ゆっくり滞在すればするほど味わい深い街です。

 

 

 

ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)

1314年に建てられ、フィレンツェ共和国の政庁舎として使われていた建物です。メディチ家は、ピッティ宮殿に移るまでの期間、住居としても使用していました。

 

ドゥオモやサンタ・クローチェ教会と同じく、アルノルフォ・ディ・カンビオによる建築です。(あっちもこっちも同じ人が建てているんですね。)

 

 

 

 

現在も市庁舎として使用されている一方で、内部は博物館として一般開放されています。

 

中でも注目すべきは、「500人広間」と呼ばれる大広間の一面を覆いつくす壁画。クーポラの天井画やミケランジェロの墓碑(サンタ・クローチェ教会)を手掛けたヴァザーリの作品です。

 

 

かつて、この広間ではレオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロによる壁画バトルが行われたとか。結局2人とも途中で制作を止めてしまったため、夢のコラボにはなりませんでしたが、ヴァザーリの壁画の裏にはレオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画が隠されていると、正式に発表されています。

 

 

(引用:ヴェッキオ宮殿HP)

 

 

そして、高さ95mのアルノルフォの塔は、ドゥオモのクーポラに次ぐ2番目に高い展望台です。

 

 

<手前はウフィツィ美術館

 

 

ちょっと残念なのは、博物館とアルノルフォの塔を見学するにはそれぞれのチケットを買わないといけないこと。各€12.5、合わせると€25にもなります。

 

3月に訪れた時、どうしようかなぁと迷いつつ、今度は鐘楼ではなくアルノルフォの塔から街を眺めてみよう!と思ったら・・・当日にはチケットは売り切れていました。残念。

 

 

 

 

 

ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)

住所:P.za della Signoria, 50122 Firenze FI

時間:宮殿 月~日 9時~19時(木~14時)

   アルノルフォの塔 月~日 9時~17時(木~14時)

入場料:宮殿 €12.5

    塔  €12.5

 

 

 

 

シニョーリア広場(Piazza della Signoria)

ヴェッキオ宮殿の正面のシニョーリア広場は、観光客だけでなく地元の人たちも集まる賑やかな広場です。よく考えれば、現役市庁舎前ですからね。階段に座ってパニーニを食べているような人が多いです。

 

 

 

 

シニョーリア広場は、野外美術館とも言えるほど彫刻で溢れています。

 

まずは、ヴェッキオ宮殿の入口正面、ミケランジェロダビデ像。元々はオリジナルのダビデ像が飾られていましたが、今はアカデミア美術館に移転されています。

 

フィレンツェで見ることのできるダヴィデ像は、アカデミア美術館、ミケランジェロ広場(レプリカ)、ヴェッキオ宮殿前(レプリカ)の3体です。

 

 

 

 

メディチ家コジモ1世の騎馬像。コジモ1世は、ウフィッツィ美術館やヴァザーリの回廊を作らせた人物です。



 

 

コジモ1世お抱えの芸術家、アンマナーティによるネプチューンの噴水。中央のネプチューンの顔は、コジモ1世をモデルにしたと言われています。

 

 

 

 

ヴェッキオ宮殿入口のダヴィデ像に向かって右手にあるのが、ランツィの回廊(Loggia dei Lanzi)。元は式典や集会のために建てられましたが、現在は、これこそ野外美術館!というほどの彫刻が立ち並びます。

 

 

 

 

もちろん無料です。もしかしたら、ここが最も芸術の国イタリアを感じることのできる穴場スポットかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

ポルチェッリーノ(Fontana del Porcellino)

ポルチェッリーノ子豚ちゃん」という名の、イタリア市民から愛されているブロンズ製のイノシシ像。ドゥオモから徒歩5分です。

 

 

 

 

鼻をなでると幸せが訪れると言われていて、多くの人に撫でられた鼻はぴっかぴか。1640年頃に造られたオリジナルはバルディーニ美術館に展示されていて、こちらはレプリカです。

 

 

 

 

子豚ちゃんの舌の上にコインを置いて手を離した時に、足元にある格子の中に入るとさらに縁起がいいそうです。

 

 

ジブリにも出てくる”ポルチェッリーノ”。紅の豚より>

 

 

子豚ちゃんがいるのは、露天が集まる市場の一角。露店なので質には疑いが残りますが、一帯は皮の薫りで包まれていました。