もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

【4泊】太陽の降り注ぐアンダルシア①

こんにちは!koemo(くぅも)です。

 

 

スペイン南部に位置するアンダルシア地方。一番の特徴は、キリスト教イスラムの文化が共に色濃く残る独特の雰囲気です。そして、フラメンコ闘牛太陽といった、スペインと言われて思い描くようなイメージそのものを体感できる場所でもあります。

 

 

今回は、そんなアンダルシア地方を巡った、太陽と情熱の旅をご紹介します。

 

 

 

どうしてアンダルシア?

そもそも、どうしてアンダルシアを旅の目的地に選んだのかと言うと、行ったことなかったので一度は行ってみたかったことが大前提ですが、とにかく航空券が安かったから。

 

 

<スペインらしい赤茶色の大地>

 

 

航空券の検索サイトSkyscannerと睨めっこをし、アムステルダムから安く飛べる都市はどこかを考えていたところ、たまたま見つけたのがマラガ

 

アムステルダムスキポール空港からマラガ空港までは、複数のフライトが飛んでいます。KLM、Vueling、 Transavia、 Easyjet、そして格安航空会社の中でも群を抜くRyanairまで。

 

しかし、格安航空会社は早朝発か夜発のことが多いのが難点。早朝の場合スキポール空港まで必須となるタクシー代、そして追加料金となる機内持込の手荷物代などを考慮した結果、KLMが一番安く収まりました。8月のバケーションシーズンにも関わらず、なんと驚きの片道€75/人です。

 

 

<KLMで必ず出てくる機内食のサンドイッチ>

 

 

 

スケジュール

訪問日:2022年8月

 

 

アンダルシアと一言に言っても、そのエリアはとても広大。見るべきスポットは点在していて、いかに効率よく回るかが重要になってきます。

 

 

 

 

スペイン屈指のリゾート地マラガ世界遺産アルハンブラ宮殿のあるグラナダ、キリスト文化とイスラム文化の共存として有名なメスキータのあるコルドバ、そしてフラメンコの本場セビーリ

 

今回はこの必見4都市を周ります。効率性と経済性、そして安全性を考慮して練りに練ったルートがこちらです。

 

 

<1日目>

 9:40 アムステルダム発(KL1037便)

12:35 マラガ着

マラガ観光・マラガ泊

 

<2日目>

マラガ→グラナダに移動

グラナダ観光・グラナダ

 

<3日目>

グラナダコルドバに移動

コルドバ観光

コルドバ→セビーリャに移動

セビーリャ泊

 

<4日目>

セビーリャ観光

セビーリャ泊

 

 

ここでのポイントは、朝に都市間の移動をし、観光後はそのままホテルに泊まるということ。だって、夜は美味しいタパスを心ゆくまで堪能したいですから。

 

 

 

 

 

アンダルシアの歴史

イスラム文化が色濃く残る地と言われても、その歴史的背景を知らなければ感動も薄っぺらくなってしまうもの。少しでも予習してから訪れれば、より深く心に残ること間違いなし!

 

 

西ゴート王国

元々、イベリア半島一帯を支配していたのはキリスト教国です。

 

 

ウマイヤ朝後ウマイヤ朝

711年イスラム王朝であるウマイヤ朝が、ジブラルタル海峡を渡りイベリア半島を征服。ここからイスラム勢力によるイベリア半島の支配が始まります。

 

750年ウマイヤ朝アッバース朝に倒されて終焉するも、アッバース朝から逃れたウマイヤ朝一族によって後ウマイヤ朝イベリア半島に開かれます。首都をコルドバにおき、10世紀に最盛期を迎えます。

 

 

イスラム教とキリスト教が共存するメスキータinコルドバ

 

 

 

レコンキスタ

Re="再び"、conquista="征服する"。キリスト教国による、イスラム勢力からイベリア半島を取り戻せ!という国土回復運動のこと。

 

ウマイヤ朝に征服されてからは、キリスト勢力はイスラム勢力をイベリア半島から追い出すべくひたすら戦ってきました。

 

1479年にスペイン王国が誕生し、1492年イベリア半島最後のイスラム王朝ナスル朝の都グラナダを陥落させ、レコンキスタが完了です。

 

グラナダを代表するアルハンブラ宮殿イスラム勢力の終焉の地ということです。

 

 

<アルハンブラ宮殿

 

 

実に800年近くに渡る戦いがここで終了しました。

 

 

 

 

現在はキリスト教を主な宗教とするスペインですが、500年以上建った今も当時のイスラム教の文化や建築を見ることができるのがアンダルシア地方です。

 

これを日本に当てはめてみると、平城京(710年)の時代から応仁の乱(1467年)の時代までの歴史が、ここに詰まっているということになります。それが今も残っているってすごいことではないですか。

 

さらに、ヨーロッパで見るイスラム文化という珍しさだけでなく、北アフリカへ逃れることになった最後のイスラム王朝ナスル朝の王がアルハンブラ宮殿を最後に眺めながら涙を流した、なんて話を聞くとより感慨深いものに見えてきてしまいます。

 

 

 

それでは、マラガからスタートしましょう。