もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

太陽の降り注ぐアンダルシア⑦グラナダ編~アルハンブラ宮殿(後)~

こんにちは!koemo(くぅも)です。

 

 

アルハンブラ宮殿ナスル朝宮殿でだいぶ歩き疲れていますが、残りもしっかり巡ります。(訪問日:2022年8月)

 

 

 

ぶどう酒の門

ナスル朝宮殿側からぶどう酒の門をくぐった先がアルカサバです。そう言えば、イスラム教はお酒も禁じられているのでは?なのにぶどう酒?

 

この名前はカスティーリャ王国に変わった後に、この辺りにぶどう酒市場があったことから付けられたそうです。なるほどね。

 

 

 

 

この門のすぐ近くにお水等を買える簡単なお店と、無料のトイレがあるので覚えておいて損はないはず。

 

 

 

カルロス5世宮殿

イスラム勢力が撤退した後、スペイン国王のカルロス5世神聖ローマ皇帝カール5世によって、グラナダスペイン王国の未来の首都にするべく建設が始められたという宮殿です。つまり、ここはルネッサンス様式を用いたキリスト教建築です。

 

 

 

 

2階に上ることができ、円形の建物をぐるっと一周できます。建物内部は博物館になっています。たしかに、イスラム建築らしさは全くなく、アルハンブラ宮殿内では少し異質な気がしました。

 

 

 

 

ちなみに、カルロス5世はコルドバメスキータも増築してしまったという、建築好きの王様です。

 

 

 

 

そして、ベルギーのゲントで生まれ、バーフ大聖堂で洗礼を受けたという、あのカール5世です。

 

 


 

 

アルカサバ

マラガでも出てきましたが、アルカサバとは「要塞」のこと。アルハンブラ宮殿の敷地内には様々な建築がありますが、アルカサバはその中で最も古くに造られたと言われています。と言うのも、ローマ時代9世紀頃に建設された要塞を基にしているから。

 

 

 

 

ナスル朝宮殿が完成するまでは王の居住地として使用され、完成後は軍事要塞としての役目を果たしてきました。当時の兵士の住居跡なども見ることができます。

 

 

 

 

戦いに備えるための要塞なだけあって、グラナダの街を一望することができます。丘に並ぶアルバイシン地区の白い建物たちは圧巻!

 

 

 

 

アルハンブラ宮殿ナスル朝宮殿”というイメージが強いので、イスラム建築の華やかさとは相反するアルカサバですが、ナスル朝宮殿を守っていた歴史、そしてこのグラナダの絶景を考えたら、是非立ち寄りたいスポットです。

 

 

ただし、ナスル朝宮殿を見終わった後に向かったため、だいぶ足が棒の状態で塔を上るはめに。(かつ強烈な日差し…。)ナスル朝宮殿の前に行くべきだったのか、華やかなナスル朝宮殿を見てからのテンションで行って正解だったのか、難しいところです。

 

 

 

ヘネラリフェ

アルハンブラ宮殿の敷地内で、唯一離れた場所にあるヘネラリフェ。ナスル朝夏の別荘として建てられました。

 

 

<アセキアの中庭>

 

 

同じ敷地内で別荘?と思いますが、歴代の王たちが政治から逃れ、プライベートな余暇を楽しむ場所でした。イスラム特有の装飾はあるものの、ナスル朝宮殿のような豪華さではなく、どこか落ち着いた質素な雰囲気。

 

 

 

 

緑あふれる庭にはいたるところに水路や噴水が設置されていて、「水の宮殿」とも呼ばれています。ここを流れる水は、ネバダ山脈の雪解け水を利用しているのだとか。ぎんぎんの日差しの中で聞く、ちょろちょろと水の流れる音はとても心地よくて、少しだけ涼しさを与えてくれました。

 

 

 

 

ここからはナスル朝宮殿の全景を見渡すこともできます。

 

 

 

 

このエリアは建物よりも庭園の方が面積が大きく、のんびりゆっくり散歩するというイメージです。ナスル朝宮殿までは15分近くかかりますので、ナスル朝宮殿の予約時間を考慮して行程を組む必要があります。(できる限り歩く距離を短くするのがポイントです。)

 

 



 

以上、グラナダを代表するアルハンブラ宮殿でした。

 

 

ぐるっとじっくり周って約4時間。だいぶ疲れましたが、それだけの時間をかける価値のある場所でした。

 

 

グラナダに大満足した次は、コルドバへ向かいます!