こんにちは!koemo(くぅも)です。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラやジョットの鐘楼に上るチケットを購入すると、一緒に入場可能になるのがサンタ・レパラータ教会跡とドゥオモ付属博物館です。
サンタ・レパラータ教会跡(Crypt of Santa Reparata)
5世紀頃に建てられ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の建設の際に取り壊されてしまったサンタ・レパラータ教会。大聖堂の地下ではその遺構を見学することができます。
大聖堂に入ってすぐのところに、地下に降りる階段があるので、大聖堂と併せて見学しましょう。階段を下りた先にあるゲートが入口です。
この遺構にはローマ時代のモザイク装飾の床や、当時の階段の一部が残されています。イタリア語(英語字幕)ですが、映像による遺構の説明も見ることができます。そして、クーポラを作ったブルネレスキのお墓も発見されています。
入場ゲートの手前(入場無料エリア)には小さなギフトショップもありました。そこで見つけたクーポラの形をしたクリスマスオーナメント。すごいお洒落と思ったのですが…€55という金額に諦めました。
ドゥオモ付属博物館(Museo dell'Opera del Duomo di Firenze)
2015年にリニューアルオープンした、比較的新しい博物館です。かつて大聖堂や洗礼堂、ジョットの鐘楼の内部や外壁を飾っていた美術作品が展示されています。
夜19時まで開いているので後回しにしていたら、けっこうぎりぎりの時間になってしまいました。しかも、最後に気づいたのですが、日本語を含むオーディオガイドがあったとは!大聖堂やクーポラなど、施設の数で値段が変わる仕組みで、ドゥオモ付属博物館の入口で貸し出していました。もっと早くに気が付けば良かったです。
まず最初の見どころは、サン・ジョバンニ洗礼堂を飾る3つの門のオリジナルです。
まぁ、素人にはレプリカとオリジナルの細かい違いはよく分からないのですが・・・こちらのが光輝いてました。柵もないので、じっくり見ることができます。
ギベルティ作の天国の門。ロダンの「地獄の門」はこの天国の門から着想を得て制作されたと言われています。
ちなみに、1990年に天国の門のレプリカを制作して寄贈をしたのは、なんと日本人だそう!
その向かい側には、当初完成していた下半分のみの大聖堂のファサード(巨大模型)があります。
その他にも、ジョットの鐘楼を飾るレリーフのオリジナルや、
ブルネレスキがドゥオモのクーポラを建設するために考案したとされる道具、クーポラの構造模型など、様々な展示があります。
ないないと思って探し回ったら、出口付近にありました。ルネサンスの巨匠、ミケランジェロのピエタ像。ミケランジェロはピエタ像を何体か制作していますが、そのうちの1つです。
70歳を過ぎてからこのピエタ像を作り始めたミケランジェロは、出来栄えに満足せずに途中で破壊。そして未完成のまま制作を止めてしまいますが、巡りに巡って最後はドゥオモに飾られていました。
かなり近くから、そして360度から見ることができます。これが1つの大理石から作られたとは想像できないぐらい精工な作り。天才はこれでも満足しないものなんですね。
日本語の説明がないと細かな部分は理解ができないだろうと、あまり期待はしていなかったのですが、それでも想像以上に見ごたえのある博物館でした。
最後に、ドゥオモ付属博物館の屋上テラスに出ると、巨大なクーポラを目の前に見ることができます。