もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

太陽の降り注ぐアンダルシア⑪セビーリャ編~セビリア大聖堂~

こんにちは!koemo(くぅも)です。

 

 

4泊のアンダルシア旅行。思いの外長くなってしまいましたが、これで最終回です。(訪問日:2022年8月)

 

 

 

セビリア大聖堂

アルカサルからは徒歩1分。100年以上の建設期間を経て1528年に完成した、セビーリャを代表する建築物です。

 

 

なんと言っても驚くのはその大きさ。バチカン市国サン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ、世界で番目に大きい大聖堂なのです。ゴシック様式の大聖堂としては世界最大です。どれぐらい大きいかと言うと、建物の総面積は23,500㎡。東京ドームの約半分。横浜アリーナよりも大きいのです。

 

 

 

 

「後世の人々が見て、我々は正気の沙汰ではないと思う巨大な聖堂を建てよう」といいう考えを基に建てられたと言われていますが、まさにその通り。一目でそのスケールに圧倒されます。そして、大きさだけでなく内部にも見どころがたくさんあります。

 

 

 

 

大聖堂と言うと十字の形をしていることが多いですが、セビリア大聖堂はそうではありません。奥行116m幅76mと、幅広く異質な形をしているのは、もともとイスラム教のモスクがあった場所に建てられたから。

 

 

 

 

2台のパイプオルガンはものすごい重厚感を醸し出しています。

 

 

 

 

コロンブスアメリカ大陸を発見したことで、スペインは新しい植民地と貿易ルートを獲得しました。そして、セビーリャは大航海時代の貿易拠点となり、大きく繁栄していくことになります。

 

セビリア大聖堂にはコロンブスのお墓があります。

 

 

 

 

棺を担いでいるのは、当時スペインを構成していたレオン、カスティーリャ、ナバーラ、アラゴン王国の4人の王たち。王様4人に棺を担がせるとは、コロンブスがこの国でどんな存在だったのかが伺い知れますね。

 

 

 

 

そして、最大の見どころは「黄金の木製衝立」。

 

 

 

 

黄金に塗られた高さ20mにもなる木製衝立には、キリストと聖母マリアの生涯が45の場面で描かれています。

 

 

 

 

どこを切り取ってもスケールが壮大。絵画やその他の装飾も美術館かと思うレベルに豪華でした。

 

 

 

 

 

ヒラルダの塔

高さ96mヒラルダの塔。もともとは12世紀にイスラム教のミナレットモスクに付随する尖塔)として建設されました。16世紀にキリスト教鐘楼として転用され、現在はセビーリャのシンボルになっています。あまりの美しさにキリスト教徒も破壊できなかったのだとか。

 

 

 

 

ヒラルダ(giralda)とは「風見」のこと。なんと、塔のてっぺんには風を受けると回転する4mもの勝利の女神像がついています。(4mのブロンズ像ってどれぐらいの風が吹いたら回るのだろうか。)

 

 

 

 

大聖堂の入場料に展望台も含まれています。展望台までは階段ではなくスロープになっているので、少しは楽に上れるかも?昔は馬に乗って駆け上がっていたそうです。

 

 

 

 

70mの部分にある展望台からはセビーリャの街を一望することができるので、絶対絶対上るべき!こんな絶景が待っています。

 

 

 

 

こうやって見ると、大聖堂の大きさがよくわかります。

 

 

 

 

オレンジの中庭もモスク時代から引き継いだもの。綺麗に整列しているところがまた気持ちがいい。

 

 

 

 

規格外の壮大さと繊細さを兼ね備えたセビリア大聖堂。入場料€12が安く感じるほど素敵な場所でした。

 

 

 

 

 

セビリア大聖堂(Catedral de Sevilla)

住所:Av. de la Constitución, s/n, Casco Antiguo, 41004 Sevilla

時間:月~土 11時~17時

   日   14時半~18時

入場料:€12

 

 

 

エストランサ闘牛場(セビリア闘牛場)

セビリア大聖堂からは徒歩7分の場所にある闘牛場。外観だけでも一目見ようとちょっと足を延ばしてみました。

 

 

 

 

内部は博物館になっていて、闘牛のオフシーズンでも内部を見学することができます。入場料€10には日本語のオーディオガイドも付いてくるようです。白と黄色と赤の色合いがスペインらしい。

 

 

 

 

周りには闘牛士と思われる方の像がいくつか。有名な人なのかな?これぞ情熱のスペインです。



 

 

 

セビリア闘牛場(Plaza de toros de la Real Maestranza de Caballería de Sevilla)

住所:P.º de Cristóbal Colón, 12, Casco Antiguo, 41001 Sevilla

時間:9時半~19時半

入場料:€10

 

 

 

 

こうして4泊のアンダルシアの旅は無事に終了です。明日はフライトが早いので早めに夕飯を食べてホテルに戻りたかったのですが、スペインのディナーは20時21時開始が通常。19時前に街を彷徨っても目ぼしいお店は見つけられず。(そもそも開いていない。)なんとか見つけたお店に入ったものの、感動的な味には出会えませんでした。まぁ仕方ないよね。

 

 

そして、この時間帯でも気温は37℃。日本のように湿気はありませんが日差しが強烈。午後になると街中の人が明らかに減るのも納得です。スペインの夏はやっぱり暑かった!(嫌いじゃないけど。)