もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

花の都フィレンツェ③サン・ジョヴァンニ洗礼堂とジョットの鐘楼

こんにちは!koemo(くぅも)です。

 

 

ドゥオモ(大聖堂)と合わせてサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を構成するのが、サン・ジョヴァンニ洗礼堂ジョットの鐘楼です。

 

 

 

サン・ジョバンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)

3つの建物の中で最も古く、1059年に建てられたドゥオモの真正面に建つ八角形の建物です。幅25.6mと小さめ。目の前のドゥオモと比べてしまうだけに、余計に小さく(地味に?)見えてしまいます。

 

 

 

 

見どころは、建物の南側、北側、東側に造られた3つの青銅門。特に東側の門は、ミケランジェロが「天国の門」と称賛したことで有名です。

 

天国の門には、アダムとイブの天地創造など、旧約聖書を題材にしたエピソードが10枚のパネルに描かれています。

 

 

 

 

元々は北側に設置はれるはずでしたが、あまりの出来栄えの美しさに、最も格式の高いドゥオモ正面(東側)に設置されることになったと言われています。

 

現在の3枚の扉はレプリカで、オリジナルはドゥオモ付属博物館で見ることができます。

 

 

 

 

内部は1つの部屋のようになっています。もう一つの見どころが、天井に金色に輝くフレスコ画なのですが・・・

 

 

 

 

2023年から大規模修復作業に入ってます。天井がやたら低いなぁと思ったら、工事用のネットでした。天井は覆われていて全く見えません。

 

 

 

 

前回の修復から100年以上たっており、今回の修復終了予定は2028年。そして、費用はなんと総額1,000万ユーロだそう!

 

 

<代わりに天井画のパネルがありました>

 

 

サン・ジョバンニとは、洗礼者ヨハネのこと。聖書の中でイエス・キリストに洗礼をした人であり、フィレンツェの街の守護聖人とされています。

 

 

 

 

チケットにサン・ジョバンニ洗礼堂の入場も含まれていたので、せっかくならと入ってみましたが、修復期間中は時間がなかったらスキップしてもいいかな…と思ってしまいました。

 

 

 

ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)

ドゥオモのすぐ脇にあるジョットの鐘楼は、1334年にジョット・ディ・ボンドーネによって着手され、1359年に完成しました。

 

ウフィツィ美術館の外壁にあるジョットの像が握るのは、鐘楼の設計図だそうです。

 

 

 

 

高さ84.7mの鐘楼の上部は見晴らし台になっていて、フィレンツェで指折りの絶景スポットです。

 

 

 

 

今回のフィレンツェ訪問の最大の目的は、ジョットの鐘楼に上ること。早速上に上がります。入口は大聖堂正面ではなく、裏側から。

 

 

 

 

11月はほとんど並ぶことなく入ることができましたが、夏の観光シーズンは長蛇の列になります。2024年3月に再び訪れた時は、連休だったこともあり大行列でした。

 

 

<2024年3月>

 

 

もちろんエレベーターはありません。414段の階段は非常に狭く、すれ違うのもぎりぎりですが・・・

 

 

 

 

途中、外に出られる休憩スポットもありますので、休み休み上りきると・・・

 

 

 

 

こんな絶景が待っています!

 

 

 

 

見晴らし台は金網で覆われていますが、隙間から写真を撮ることができます。屋根やガラスなどはないので、解放感もあって気持ちいいい!

 

 

 

 

360℃どこを見渡しても広がるオレンジの屋根は、本当に綺麗です。階段の疲れなんて吹っ飛ぶ美しさです。

 

 

 

 

目の前に迫るクーポラ。ドゥオモのクーポラにも上ることができますが、クーポラを含めた景色を見ることができるのはジョットの鐘楼のみ。

 

 

 

 

混雑状況にもよると思いますが、上でゆっくり写真を撮っても1時間もかからずに降りてくることができました。フィレンツェを訪れたら1度は上ってみることをおすすめします。