こんにちは!koemo(くぅも)です。
ドゥオモ(大聖堂)と合わせてサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を構成するのが、サン・ジョヴァンニ洗礼堂とジョットの鐘楼です。
サン・ジョバンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
3つの建物の中で最も古く、1059年に建てられたドゥオモの真正面に建つ八角形の建物です。幅25.6mと小さめ。目の前のドゥオモと比べてしまうだけに、余計に小さく(地味に?)見えてしまいます。
見どころは、建物の南側、北側、東側に造られた3つの青銅門。特に東側の門は、ミケランジェロが「天国の門」と称賛したことで有名です。
天国の門には、アダムとイブの天地創造など、旧約聖書を題材にしたエピソードが10枚のパネルに描かれています。
元々は北側に設置はれるはずでしたが、あまりの出来栄えの美しさに、最も格式の高いドゥオモ正面(東側)に設置されることになったと言われています。
現在の3枚の扉はレプリカで、オリジナルはドゥオモ付属博物館で見ることができます。
内部は1つの部屋のようになっています。もう一つの見どころが、天井に金色に輝くフレスコ画なのですが・・・
2023年から大規模修復作業に入ってます。天井がやたら低いなぁと思ったら、工事用のネットでした。天井は覆われていて全く見えません。
前回の修復から100年以上たっており、今回の修復終了予定は2028年。そして、費用はなんと総額1,000万ユーロだそう!
<代わりに天井画のパネルがありました>
サン・ジョバンニとは、洗礼者ヨハネのこと。聖書の中でイエス・キリストに洗礼をした人であり、フィレンツェの街の守護聖人とされています。
チケットにサン・ジョバンニ洗礼堂の入場も含まれていたので、せっかくならと入ってみましたが、修復期間中は時間がなかったらスキップしてもいいかな…と思ってしまいました。
ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)
ドゥオモのすぐ脇にあるジョットの鐘楼は、1334年にジョット・ディ・ボンドーネによって着手され、1359年に完成しました。
ウフィツィ美術館の外壁にあるジョットの像が握るのは、鐘楼の設計図だそうです。
高さ84.7mの鐘楼の上部は見晴らし台になっていて、フィレンツェで指折りの絶景スポットです。
今回のフィレンツェ訪問の最大の目的は、ジョットの鐘楼に上ること。早速上に上がります。入口は大聖堂正面ではなく、裏側から。
11月はほとんど並ぶことなく入ることができましたが、夏の観光シーズンは長蛇の列になります。2024年3月に再び訪れた時は、連休だったこともあり大行列でした。
<2024年3月>
もちろんエレベーターはありません。414段の階段は非常に狭く、すれ違うのもぎりぎりですが・・・
途中、外に出られる休憩スポットもありますので、休み休み上りきると・・・
こんな絶景が待っています!
見晴らし台は金網で覆われていますが、隙間から写真を撮ることができます。屋根やガラスなどはないので、解放感もあって気持ちいいい!
360℃どこを見渡しても広がるオレンジの屋根は、本当に綺麗です。階段の疲れなんて吹っ飛ぶ美しさです。
目の前に迫るクーポラ。ドゥオモのクーポラにも上ることができますが、クーポラを含めた景色を見ることができるのはジョットの鐘楼のみ。
混雑状況にもよると思いますが、上でゆっくり写真を撮っても1時間もかからずに降りてくることができました。フィレンツェを訪れたら1度は上ってみることをおすすめします。