もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

2度目のローマのまわり方①コロッセオに入場しよう

こんにちは!koemo(くぅも)です。

 

 

フィレンツェから電車で1時間半。ローマにやってきました。ローマの滞在は3泊です。

 

 

 

今回のローマで必ずやりたかったことの1つが「コロッセオの中に入ること」。

 

 

 

 

コロッセオ(Colosseo)

地下鉄のColosseoコロッセオが最寄りですが、ホテルから徒歩20分程度だったので、歩いて向かうことに。ローマ初日なので、ホテル周辺の散策もしたかったし。

 

 

朝8時。途中どこかのカフェでイタリア式朝食でも、と思っていたのですが、カフェが見つかる前に、気付けば前方にコロッセオが…。急いで唯一見つけたカフェ?バー?のような小さなお店で甘~いパンをテイクアウト。

 

 

 

 

おぉ。。

前に来た時と全く変わらない圧倒的存在感。当たり前か、2000年前からこの姿なのだから。前回は外観を見るだけだったので、今回は中に入ります。

 

 

 

 

コロッセオは、西暦80年に完成した闘技場です。西暦80年と言うと、日本では竪穴式住居の時代。石造と木造の文化の違いはありますが、その頃にこれほど巨大なものを作り出し、そして今もここまで立派な姿で残っているのだから、やっぱりすごいです。

 

 

 

 

さらに、各階ごとに柱のスタイルを変えることで、石造りの重苦しく単調な雰囲気を避けるという工夫もされていて、美術的にも評価の高い建築物です。現在パネルが置かれている場所には、彫像があったのかな。

 

 

 

 

チケットは早めにオンラインで購入すること必須です。11月のオフシーズンにもかかわらず、1か月前には既に売り切れのタイムスロットがいくつかありました。

 

 

colosseo.it

 

 

当日窓口でも購入が可能ですが、チケット売場はものすごい行列。しかも、売り切れたら終わりなので、ここまで並んでも購入できるかはわかりません。

 

 

<写真の右端まで続くチケット売場の列>

 

 

できれば午前中の訪問がおすすめです。

 

コロッセオの入場券には、隣接するフォロ・ロマーノの入場も含まれます。チケットは24時間有効ですが、両方じっくり見学すると3時間は必要なボリュームなので、混雑するお昼前に見学を済ませる方が効率よく周ることができるから。

 

(さらに、フォロ・ロマーノは遮るものがなくだだっ広いので、夏の午後に訪れてしまうとものすごく暑そう。)

 

 

<12時頃のフォロ・ロマーノ入場の列>

 

 

今回は8:50のチケット。5分前に行ったらほぼ並ばずに入場できました。オーディオガイド€6は入場後に窓口で借りることができます。

 

日本語もあるので、ローマ帝国コロッセオの歴史の説明を聞きながら見学すると、より楽しめること間違いなし。

 

 

 

 

まずは外廊下をどんどん進んで行くのですが・・・なんだろう、映画館や劇場への廊下を歩いている時のようなわくわく感。当時の人もこんな気持ちだったのでしょうか。

 

 

 

 

そして、階段をあがると目の前に広がる闘技場!188m155mの楕円形は想像以上に大きいです。収容人数だけで言えば、約6万人と東京ドームと変わらない規模だそう。しかも、わずか8年間で造ったと言われています。

 

 

 

 

廊下部分には様々な展示物があり、当時の様子を見ることができます。

 

 

 

 

当時は可動式の屋根が取り付けられていて、皇帝には直射日光が終日当たらないように、その他の席も長時間日光に当たることのないよう常に調整されていました。

 

 

 

 

当時のローマ市民は無料で観戦できましたが、平民や女性ほど上の方の席でした。そして、上に階に行くほど階段が狭く造られています。そうすることで、下の階の身分の高い人たちが混雑に巻き込まれることなく優先的に退場できるから。よく考えられています。

 

 

 

 

当時の座席も一部復元されています。

 

 

 

 

アリーナと呼ばれる闘技場のグラウンド部分?も、一部のみ復元されています。

 

アリーナに下りてみたかったのですが・・・スタンダードのチケットでは入れず、アリーナ入場込みのチケットを買わないといけません。

 

 

 

 

入口となるアーチは80個。うち4つは皇帝や権力者、剣闘士のために使用され、残り76個は観客用でした。これらには番号が振られ、その番号が入場券にも記載されることで、混乱なく観客を誘導していたそう。

 

 

2000年前にここまで考えられていたとは、ただただ驚きです。

 

 

 

 

板張りだったアリーナの地下には、猛獣の檻や出番を待つ剣闘士たち(奴隷)の土牢などがありました。

 

 

 

 

地下からアリーナ上に猛獣や剣闘士が飛び出る仕組みがあったり、アリーナに水を張って模擬海戦を行ったりと、まさにエンターテイメント?!

 

 

 

 

地下には人力エレベーターが80近くもあったそうです。建築学の詳しいことはわかりませんが、高度な建築技術や排水技術を備えていたことは間違いありません。

 

繰り返しになりますが、2000年前に造られたものです。

 

 

 

 

2021年からは、この地下部分にも入場できるようになりました。最もスタンダードなチケットは€18ですが、地下のツアー込みのチケットは€24です。今回はスタンダードにしましたが…もしまた訪れることがあったら地下ツアーも面白そう。

 

 

 

 

午前は剣闘士vs猛獣。昼には罪人の公開処刑。午後のクライマックスは剣闘士同士の戦い。と、ローマ市民は朝から晩まで没頭し、コロッセオが完成した時は100日間連続で闘技会が開催されました。

 

その後300年に渡って市民を熱狂させたコロッセオですが、キリスト教の普及に伴い、この残虐な闘技会は禁止されます。

 

 

 

 

そして、コロッセオの建築資材や装飾品はローマでの大聖堂建築のために運び出されてしまいました。(コロッセオの外壁が崩れているのはそのためです。)

 

 

 

 

ガイドを聞きながらゆっくり見学して1時間。

 

ローマには見るべき観光スポットが多すぎて、コロッセオは外観だけになってしまうことも多いと思いますが、是非入場して当時のローマ人たちの熱狂ぶりを想像してみることをおすすめします!ローマが一味違って見えてくるかもしれません。

 

 

 

 

コンスタンティヌス凱旋門(Arco di Costantino )

315年コンスタンティヌス帝がマクセンティウスに勝利したことを記念して創られた凱旋門です。コンスタンティヌス帝はキリスト教を公認し、もはや分裂状態だったローマ帝国を再統一した人物です。

 

コロッセオのすぐ目の前にあるので、纏めて見学しましょう。

 

 

コロッセオから見る凱旋門

 

 

高さ21m。街中にあれば重要スポットになるべき立派さですが、コロッセオの横にあるが故にちょっと脇役ぎみ。でもレリーフひとつひとつがとても美しい凱旋門です。