こんにちは!koemo(くぅも)です。
アムステルダムから車でルクセンブルクにやってきました。生憎の3日間毎日ドン曇り(&雨)という、アムステルダムとほぼ変わらない天気ですが、まぁ天気ばかりはどうしようもないですね。11月だし。気を取り直して観光に出かけましょう。
ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame)
旧市街のランドマークとなるのが、17世紀に建てられたノートルダム大聖堂です。
ジャン前ルクセンブルク大公とベルギーの前王女ジョセフィーヌ・シャルロットの婚礼が行われたことでも知られています。
日曜日のお昼前に訪れたら、ちょうど12時からミサが始まるところでした。
ぞくぞくと人が集まってきたので部外者は静かに退場しましたが、地元の人たちの生活の一部なんだな~と綺麗なステンドグラスを見ながらしみじみ。
大公宮(Palais Grand-Ducal)
1895年から大公宮となり、大公の執務室兼迎賓館として使われている建物です。
かつては市庁舎だったためか、煌びやかさや派手さはあまり感じない造り。正面も普通の通りに面しています。
2時間ごと?に衛兵の交代式も行われますが、これもロンドンのような大々的なものではありませんでした。
7月中旬~9月初旬のみ内部見学ができます。今回は残念ながら建物を見るだけ。
(引用:大公宮HPより)
ルクセンブルクの国旗
ここでお気づきでしょうか。少し話が逸れますが、ルクセンブルクの国旗はオランダとそっくりなのです。違いは青の濃淡のみ。(厳密には国旗の縦横比も異なります。オランダ2:3に対してルクセンブルクは3:5。)
<オランダ>
<ルクセンブルク>
印刷具合によっては全く一緒になってしまいそうですが…。道端に止まっていたパトカーのちょっと珍しい水色が可愛らしかったです。
ボックの砲台(Casemates du Bock)
話は戻ります。ルクセンブルクの最大の見どころ、ボックの砲台。今回のルクセンブルクの旅で一番のお気に入りスポットです。
ボックと呼ばれる断崖絶壁からの眺めは、ルクセンブルクに来たら必見です。大公宮からわずか徒歩5分なのに全く違う街にいるかよう!
眼下に広がるのは、アルゼット河とグルント(低地)と呼ばれるエリア。あれ?こんな丘の上にいたの?下にこんなに街が広がってるの?と思うこと間違いなしです。
元々ここには10世紀頃にルクセンブルク城が築かれていました。今は跡形もありませんが、渓谷・河・断崖絶壁に囲まれて要塞として完璧なこの場所こそが、「北のジブラルタル」と呼ばれる所以です。
今回は時間の関係で中には入りませんでしたが、断崖絶壁の中には巨大な地下要塞があり、迷路のような地下トンネルには今も大砲が残されているようです。
景色を楽しんでいたら、どんどん強くなる雨。残念ながら長居することができませんでしたが、それでもここからの眺めは忘れられないくらいの絶景でした。
アドルフ橋(Pont Adolphe)
要塞に囲まれた古い街並みの旧市街と、ルクセンブルク中央駅のあるエリアを繋いでいるのがアドルフ橋です。完成したのは1903年のこと。ペトリュス渓谷にかかる橋の美しさはルクセンブルクの代表的な景観の1つです。
高さ42m長さ84mの石造りのアーチ橋は、2000年代になって2階建てに修復されました。上を車が走り、下には自転車道というちょっと珍しい橋です。歩行者は上も下も通れます。
憲法広場(Place de la Constitution)
アドルフ橋の全景を眺めるなら憲法広場へ。旧市街の入り口にあり、アドルフ橋を最も綺麗に見ることのできる場所です。
ここから望む景色はボックの砲台にも負けない美しさ。
11月なので広場には大きなクリスマスツリーも。
分厚い雲に覆われているのが唯一のマイナスですが、ちょうど紅葉の時期に来ることができたのはラッキーでした。
逆に、アドルフ橋から眺める憲法広場も壮観です。
ルクセンブルク中央駅とトラム
特に観光地というわけではありませんが、外観が美しい駅です。ここから旧市街までトラムが走っています。
初日の夜に駅の前を通り、初めて見たルクセンブルクのトラム。ディズニーランドかと思いました。
何故かカラフルに光るドアと、青く光る背もたれ。
外観だけでなく車内も綺麗・清潔で、これが無料なんてすごいです、ルクセンブルク。
ペトリュス公園(Parcs de la Pétrusse)
憲法広場やボックの砲台から見下ろした場所、渓谷の谷部分に広がる公園です。3日目にしてようやくすこ~しだけ青空が見えかかってきたので、ルクセンブルクを発つ前に朝の散歩をすることにしました。
下に降りる階段は何カ所かあります。毎日こんな場所で暮らしていたら足腰が強くなりそう。
小川が流れ、森林浴をするには最高の場所でした。
紅葉も綺麗。
アドルフ橋の麓。この入口を進むとアドルフ橋の下の段=自転車道に出ることができます。ちょうど30~40分ぐらいの散歩にぴったりなコースでした。
小国の中にたくさんの魅力が詰まったルクセンブルク。世界一裕福と言っても、高級車がじゃんじゃん走っているとか、見るからにリッチそうな人が歩いているという印象はないのですが、どこか気品と余裕を感じた国でした。
道がものすごく綺麗でゴミ一つ落ちていないことに加え、隣国からの越境労働者が多いからかはわかりませんが、週末に旧市街を訪れるとほとんど人がいなかったことも異世界感が漂っていた理由の1つかもしれません。(日曜休みのお店が多いことも理由の1つです。)
旧市街に広がる絵画のような風景は、訪れる人の心を掴む国というのも納得です。違う季節にまた来てみたいと思った街でした。