こんにちは!koemo(くぅも)です。
ベルギー・フランス・ドイツに囲まれた小国、ルクセンブルク大公国。周辺の大国に比べるとちょっと馴染みの薄い国ですが、行ってみたらとても魅力的でお気に入りの国の1つになりました。
ルクセンブルクってどんな国?
1人あたりのGDP世界1位
世界一お金持ちの国と言われる所以は、1人あたりのGDP世界1位を30年近くも守り続けているから。
ルクセンブルクの面積は神奈川県ほど。そして、その人口は島根県や鳥取県とほぼ同じです。とても小さな国なので、隣国から越境をして働きにきている労働者が少なくありません。そのため、GDPを人口で割ると1人あたりの数字が大きくなる、という背景があります。
それでも30年近く1位を勝ち取り続けるのは容易ではないでしょう。実際、街を歩いていて、ベルギーやドイツにはない 気品の良さを感じました。
生活の質ランキング世界1位
世界各国・各都市の様々なデータを調査している「Numbeo」によって発表される、世界生活の質ランキング(Quality of Life Index by Country)。
世界85ヵ国を対象に、購買力・治安・医療の質・生活コスト・収入に占める住宅費の割合・公害・気候・通勤時間、という8つの項目において指数化したのものです。
つい先日発表されたQuality of Life Index by Country 2024では、前回に引き続きルクセンブルクが世界第1位となりました。
ちなみに、2位がオランダ、3位以降にアイスランドやデンマークなど北欧諸国が続き、日本は11位です。
金融大国
元々は鉄鋼業に支えられきたルクセンブルク。しかし、1970年代の石油危機以降の経済危機を脱するため、国は金融業中心へと政策転換します。そして、今ではロンドンに次ぐユーロ市場、ヨーロッパを代表する国際金融センターを形成するまでになりました。
最近はIT企業の誘致にも力を入れており、アマゾンや楽天も欧州本社を置いています。
美食の国ルクセンブルク
神奈川県ほどの面積、島根県や鳥取県ほどの人口の国の中に、ミシュランの星付きレストランがなんと11軒。国民1人あたりのミシュランの星の数は世界1位です。ベルギーやフランスといった周辺の美食国家の影響を受けながら発展した結果です。
また、人口の半数近くが外国人で、ポルトガルやイタリア系の国民も多いことからイタリア料理のクオリティが非常に高いとも言われています。
公共交通機関が無料!
2020年よりルクセンブルクを走る公共交通機関がすべて無料になりました。国全体で無料にするのは世界で初めてです。大気汚染や交通渋滞の解決策の一環だそうですが、これも裕福な国だからこそなせること。
ホテルまでちょっとだけ乗りたいけどチケットはどうやって買うの?とか、小銭は必要?とか、旅行者にとってもそんな煩わしさが無くなってとても嬉しい政策です。
公用語は3か国語!
ルクセンブルクの公用語は、ルクセンブルク語、ドイツ語、フランス語。ベルギーのように地域によって話される言語が異なるのではなく、ルクセンブルク全体で3か国語が使われています。そして、おそらくほとんどの人が英語も難なく話します。なんて秀才なんだ!
世界遺産:ルクセンブルク市
ルクセンブルクの首都は、国名と同じ名前のルクセンブルク市。金融やITという近代的なイメージの一方で、「北のジブラルタル」とも言われる難攻不落の城塞都市でもあります。
ルクセンブルクがそう呼ばれ始めたのは、スペインに支配されていた時代のこと。フランスやドイツなどさまざまな国にも統治されてきた歴史を持つルクセンブルク市の、丘の上にある旧市街と要塞は、「ルクセンブルク市:その古い街並みと要塞群」として世界遺産に登録されています。
ちょっとずつルクセンブルクのイメージが湧いてきましたか?
スケジュール
訪れたのは2023年11月。週末2泊3日の旅です。
アムステルダムからルクセンブルク中心部までは車で4時間半。1日目の午前中に用事があったので到着は夕方になってしまいましたが、ルクセンブルク市は小さな街なので2日目だけでも十分見て回ることができました。
<1日目>
午後 アムステルダムを出発
夕方 ルクセンブルク中心地着
<2日目>
ルクセンブルク中心地 終日観光
<3日目>
午後 ヴィアンデン(Vianden)城観光
夕方 アムステルダム着
帰りは、ドイツとの国境近くにあるヴィアンデン城に寄ってからアムステルダムまで帰ります。
それでは、ルクセンブルクの旅がスタートです。
余談ですが、ルクセンブルクで見かけた車のナンバープレートはどれもシンプル。これも人口が少ないから・・・なのかな?(オランダは6桁がハイフンで何パターンにも区切られています。)