こんにちは!チョコレートはミルクよりダーク派のkoemo(くぅも)です。
チョコレート博物館の前に、ケルン大聖堂以外の見どころを少しご紹介します。
ホーエンツォレルン橋
ケルン大聖堂のふもとから伸びる、全長410mの鉄道と歩行者専用の橋です。
この橋のポイントは、ケルン大聖堂の全景を見ることができること。橋を渡りきった先から眺めると、ガイドブックにも出てくるようなアングルで見渡すことができます。
<2023年春に再び訪れた時の写真>
運が良ければライン川を遊覧するクルーズ船も。左奥のカラフルな建物は旧市街です。
夜にはライトアップされたこんな綺麗な夜景を望むこともできるおすすめの写真スポットです。
また、この橋のもう一つ有名なものが「Love Lock」。恋人同士がお互いのイニシャルを刻んだ南京錠を橋にかけ、川に鍵を投げ捨てて不滅の愛の誓うというものです。(川底は鍵だらけなのだろうか。)
歩行者用道路と線路との間の柵は無数の南京錠で覆われ、いつかこの重さで橋が崩壊するのではと心配になるほど。たまたま入った大聖堂近くのお土産屋さんでは南京錠が置いてあり、その場でイニシャルを掘ってもらっている人がいました。そのお客さんはカップルではなく少年たちの家族だったので、この橋は不滅の愛以外も背負っているようです。
ちなみに、橋の大聖堂寄りはもう南京錠をかける場所がないほどぎっしりなので、かけたい場合は対岸寄りに行くとまだスペースが残っていそうです。
4711
「4711」は、日本を含め世界中で親しまれているオーデコロンです。
オーデコロンは、フランス語で「eau de Cologne」。てっきりフランス発祥のものかと思っていましたが、実は「eau de Cologne」はフランス語で「ケルンの水」という意味で、世界で初めてオーデコロンを開発したのはケルンだったのです。
1796年、ケルンを占領したナポレオンは、ケルンにあるすべての建物に管理番号を振ります。その時、「4711」の創設者の仕事場の建物につけられた番号が4711でした。
そして、駐留したフランス軍は、この不思議な水を「eau de Cologne=ケルンの水」と言ってフランスの家族に持ち帰り、瞬く間にフランスで広まったと言われています。
チョコレート博物館(Schokoladen museum)
そこまで期待しないで行ったのに、思いの外2時間近く楽しんでしまいました。難しい博物館や美術館にはあまり興味がない人にもおすすめです。
このミュージアムを創設した、ケルン出身の実業家ハンス・イムホフ(Hans Imhoff)氏は、自ら「心はチョコレートでできていた」と言うほどのチョコレート好き。死後も彼の思いは代々引き継がれ、今ではドイツで訪問者の多い博物館TOP10に入るほどの人気施設になっています。
現在はあのスイスのLinds(リンツ)社とパートナー契約を結んでおり、館内で扱われている商品はすべてLinds(リンツ)のチョコレートです。
この「S」が建物にも大きく書いてあるのですが、どうしてもシェラトンに見えてしまう…。
建物に入ると、チョコレートの甘い香り。入場料は休祝日の場合は€16です。
まずは、カカオの製造からチョコレートが出来上がるまでの行程・運搬、そしてチョコレートに関する展示を見学します。展示はドイツ語と英語なのですべては理解しきれませんでしたが、映像や写真、そしてクイズ形式でわかりやすく展示されているので、飽きることなくじっくり見てしまいました。
熱帯雨林の体験?ができるコーナーがあったり、
カカオ農場の様子を映像で見られたり。カカオ農園では生産者に利益がなかなか入らない仕組みになっているなんて話をよく聞きますが、アフリカの児童労働についても言及されていて、チョコレートだけでなくいろいろ考えさせられる内容でした。
これはチョコレートの分量比がわかりやすく展示されたもの。
カカオ70% :カカオマス50%/カカオバター20%/砂糖30%
ミルクチョコ :カカオマス14%/カカオバター20%/ミルクパウダー+α26%/砂糖40%
ホワイトチョコ:カカオマス0%/カカオバター30%/ミルクパウダー25%/砂糖45%
ホワイトチョコにカカオマスが一切入っていないのは知っていたけど、想像以上の砂糖の多さにびっくり。こうやって比べてみると違いがよくわかります。
原材料のことを学んだら、次は工場見学。カカオ豆を砕いて、いろいろ混ぜて、管を流れていくチョコレート。
型に入れられ、冷やされて・・・
右下の赤いボタンを押すと、出来立てのチョコレートが出てきます。もちろん、これもリンツチョコ。このボタンを押すための長蛇の列には15分ぐらい並びました。
そして、こんなチョコレートファウンテンも。
出来立てのちょっと温かいチョコレートをワッフルに付けて渡してくれます。
自分の好きなトッピングを指定して、オリジナルのチョコレートを作ってくれるコーナーがあったり、職人さんたちがチョコレートを一つ一つ絵付けしている様子を見られたり、子どもも大人も楽しめるミュージアムでした。
出口ではお土産のチョコレートも貰えて、ちょっと得した気分。ギフトショップでもたくさんのリンツチョコを買うことができます。ノーマルのものだったらスーパーの方がお手頃な気がしましたが、ケルン大聖堂の絵柄の缶入りや、スーパーであまり見かけないもの、セールで割引されているチョコレートもあったので、そういったものはお買い得です。
Schokoladen museum
住所:Am Schokoladenmuseum 1A, 50678 Köln
営業時間:10時~18時
休日:12月24日、25日
入場料:平日€14.5、休祝日€16
ちなみに、ここで初めて知ったのは、ドイツはチョコレートの生産量・消費量ともに世界1位であるということ。なんとなくスイスかなと思っていましたが、意外なデータでした。
ドイツ生まれのチョコレートと言ったら、リッタースポーツ。これもたくさん種類があって好き。