もーっとヨーロッパ

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フランス北部の小さな街Lille(リール)

今回はパリオリンピック観戦のためにリール(Lille)にやってきました。リールは小さな街なので、1日もあれば歩いて周ることができます。

 

 

日本ではあまり馴染みのない街ですが、パリの空港の名前にもなっているシャルル・ド・ゴール元大統領が生まれた街です。そして、日本でも有名なパン屋さん「PAUL」発祥の地でもあります。

 

 

 

 

 

リールへの行き方

フランス北部、ベルギーとの国境にほど近い場所にあるリール。アムステルダムからは車で3時間半~4時間で行くことができます。

 

ただし、途中で通過するアントワープ周辺の渋滞は尋常ではなく、時間帯によっては合計5時間を超えることもあるので要注意。

 

 

 

 

パリからはTGV高速鉄道)で乗り換えなしで1時間ほどなので、パリからの日帰り旅も可能です。

 

 

<レトロな車がお似合いの街>

 

 

 

リール大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-la-Treille)

リール観光のメインとも言えるのが、リール大聖堂。

 

1856年に建設が始まり、正面ファサードが完成したのは1999年と、つい最近のこと。一見、美術館のようにも見える近代的なデザインが特徴です。

 

 

 

 

一方、横から見ると、ヨーロッパによくある石造り。どうしてこのようなデザインになったのかは謎です。

 

(今回はドン曇りなので、2023年5月に訪れた時の写真を使用します。)

 

 

 

 

天気が違うだけで、印象がこんなにも違う。

 

 

 

 

正面ファサードの裏側も、光が透き通ってモダンな雰囲気。

 

 

 

 

パイプオルガンもどこか近代的。

 

 

 

 

でも、ステンドグラスが並ぶところは、やっぱり教会です。

 

 

 

 

回廊?に沿って複数の礼拝堂があります。その中の1つがジャンヌ・ダルクの礼拝堂です。

 

 

 

 

正面のイメージからは一転、厳かな雰囲気が素敵な大聖堂でした。

 

 

 

 

Cathédrale Notre-Dame-de-la-Treille

住所:Pl. Gilleson, 59800 Lille
時間:火~土 10:30~18:15
   月・日 14:00~18:15
入場:無料

 

 

 

グラン・プラス(Grand Place)

グラン・プラスと言ったら、ベルギーのブリュッセルが有名ですが、リールにもグラン・プラスがあります。

 

 

 

 

正式名称は「ジェネラル・ド・ゴール広場(Pl. du Général de Gaulle)」。リールで生まれ、フランスの英雄として親しまれているシャルル・ド・ゴール将軍に因んで名付けられています。

 

 

 

 

リールの中心部として普段から多くの人が集まる広場です。今回はオリンピック期間ということで、様々なイベントを行っていました。

 

 

飛び入り参加型の3on3や、

 

 

 

 

シュートの数を競うゲーム。(ゴールが6個もあるw)

 

 

 

 

キッズ用のスポーツクライミングも!

 

 

 

 

なぜか警察のリクルーティングまで?!

 

 

 

 

周りは飲食店に囲まれているので、ビールを飲みながら寛ぐ人たちでいつも賑わっています。

 

 

<どことなくオランダに似た建物も多いです。>

 

 

 

女神の柱(Colonne de la Déesse

グラン・プラスの中心に聳え立つのが、女神の柱。1792年のオーストリア軍によるリール包囲戦に勝利したことを記念し、1845年に造られました。

 

 

 

 

こちらもオリンピックに因み、右手に持つ松明と女神の背中にオリンピックの旗が掲げられていました。

 

 

 

 

 

 

台座には、オーストリア軍が砲撃を開始した1792年9月29日の文字が刻まれています。

 

 

 

証券取引所

グランプラスに面して建つ旧証券取引所は、1652 年から 1653 年にかけて建てられ、リールで最も美しい建物と言われています。(青空だったらもう少し美しく見えるはず…。)

 

 

 

 

中央の鐘楼の上に立つのは、商売の神様だそうです。中庭では、古本市やフリーマーケットなどが頻繁に開催されます。

 

 

 

リール商工会議所と鐘楼

グラン・プラスから徒歩2分の場所にある商工会議所と鐘楼。

 

 

 

 

この鐘楼はリールの中心にあって、遠くからでも見ることができるので目印にもなります。

 

 

 

 

商工会議所の中ではオリンピックの特設展示が行われていました。

 

 

 

 

フランス中心ではありますが、かなり昔のものから前回の東京オリンピックまでのニュースなどがずらっと。懐かしい写真もあり、意外と楽しめました。

 

 

 

 

ちなみに、リールで最も有名な鐘楼は市庁舎にあるもので、こちらは「ベルギーとフランスの鐘楼群」という世界遺産に含まれています。

 

少し離れた場所にあるので今回は行きませんでしたが、上に上るとリールの街並みを見渡せるらしいので、機会があったら次回行ってみたいと思います。

 

 

 

リールオペラ座

商工会議所&鐘楼のすぐ隣にあるのがオペラ座。オペラだけでなく、コンサートやダンスなども行われています。

 

 

 

 

演目にもよると思いますが、最も安い席は€5~と、かなり良心的な値段設定なので、オペラが好きな方は一度覗いて見るのも悪くないかも?

 

 

 

Meert(メール)

リールのお土産の定番と言ったら「Meert」。パリにも店舗がありますが、リールが本店の老舗洋菓子屋さんです。

 

 

www.meert.fr

 

 

創業250年以上と言うだけあって、立派な佇まい。建物を見るだけでも価値があるような美しいお店です。

 

 

 

 

ここを代表するお菓子がバニラゴーフル

 

 

ゴーフルと言うと思い浮かぶのは、パリパリの生地でクリームを挟んだあれ(↓)ですが、

 

 

 

 

厳密に言うと、ゴーフル(gaufre)はフランス語で、英語にするとワッフル(waffle)。凸凹のある専用の型で焼いた平たい焼き菓子全般を指すようです。

 

 

話が逸れましたが、Meertのゴーフルはかなりしっとり系。中に挟まれるのは、定番のバニラクリームの他に、ピスタチオやラズベリーなどいろいろな種類があります。

 

 

(引用:https://www.meert.fr/en/

 

 

1849年の発売から変わらないレシピで作られているというゴーフルは、バニラの香りとバターの香りが溢れ出し、かなり甘いのですが嫌じゃない甘さ。とっても上品な味で、コーヒーや紅茶とぴったりのお菓子です。

 

1枚€3.2と、ちょっとお高めですが、1枚から購入可能なので、買ってその場で食べてみることも可能です。(美味しかったら箱入りをお土産に!ただし、賞味期限は短いので要注意。)

 

 

 

 

本店にはカフェレストランも併設されていて、いつ通りかかっても行列。ゴーフル以外にも可愛らしいケーキが並んでいて、人気なのも頷けます。

 

 

 

 

ちなみに、リールの定番土産と言うだけあって、リールのスーパーでは同じようなしっとり系ゴーフルが何種類か売られています。1袋€4前後で日持ちもするので、渡す相手によって使い分けるのもありかも?

 

 

 

 

Méert(Le Salon de thé)
住所:27 Rue Esquermoise, 59000 Lille
営業時間:火~金  12時~19時
     土~日  10時~19時
定休日:月曜
※カフェの他レストランも併設されています。

 

 

特に大きな観光名所があるわけではありませんが、小さくて可愛らしい街「Lille」。今回はオリンピック期間ということで街中は人で溢れていましたが、前回訪れた時はとても落ち着いていてのんびりした印象でした。

 

所謂「街歩き」や、「カフェに入ってゆっくり」「ぶらぶらウィンドウショッピング」を楽しめる街としてもおすすめです。

 

 

<Saint Maurice Catholic Church>

 

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