もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

ドイツの古都ケルン①ケルン大聖堂とクリスマスマーケット

こんにちは!クリスマスの雰囲気が大好き、koemo(くぅも)です。

 

今回もアムステルダムから1泊の週末旅行です。ケルン(Köln)と言えばケルン大聖堂が世界的に有名ですが、見どころはそれだけではありません!

 

 

 

ケルンってどんな街?

ドイツの西部に位置し、ライン川沿いに広がるケルン。1世紀に創設されたと言われていて、古代ローマ時代から2000年を超える歴史を持つ街です。

 

 

 

 

ケルンの人口は100万人を超え、ベルリン、ハンブルクミュンヘンに次いで4番目に人口の多い都市

 

ケルンには30以上の博物館、100以上の美術館があり、ピカソの絵が複数展示されているルートヴィヒ美術館や、古代ローマ時代からの2000年の歴史の遺物が展示されているローマゲルマン博物館も見どころらしいので、もしそれらに時間を費やすなら1日では足りないかもしれませんが、街自体はコンパクトに纏まっているので、ケルン大聖堂がメインであれば1日で十分歩いて周ることができます。

 

感想としては、やっぱり大聖堂の圧倒的な力強さと厳かさが最も印象深いですが、旧市街の可愛らしい雰囲気、そしてライン川雄大さが絶妙なバランスでマッチしている街だなと思いました。

 

 

 

スケジュール

訪れたのは、2022年12月

 

ケルンまではアムステルダムから車で約3時間で行くことができます。電車で行く場合は、アムステルダム中央駅からケルン中央駅まで1本で行くことができ、乗り換えなしで約2時間45分です。

 

 

<1日目>

 9時  車でアムステルダムを出発

12時半 ホテルに到着。車をホテルに止めてチェックイン。

     遅めのランチ

15時  ケルン大聖堂

16時半 クリスマスマーケット巡り

 

<2日目>

10時半 ホーエンツォレルン橋

11時  チョコレート博物館

13時半 再びクリスマスマーケット

15時  ケルンを出発

18時  アムステルダム

 

 

 

ケルン大聖堂

ケルンはもとより、ドイツを代表するとも言えるケルン大聖堂は、ゴシック様式の建築物として世界最大級を誇るカトリック教会です。

 

高速道路を降りて、そろそろケルンに着くかな~と窓の外に目をやった時、2本のそびえたつ塔が目に飛び込んできたのには、かなり興奮しました。遠くからでも、いかに大きな大聖堂かがわかります。

 

 

 

 

尖塔の高さは157m。これは、地上43階の東京ドームホテル六本木ヒルズレジデンス棟とほぼ同じ高さ。数百年前に建てられた石造りの建物が、現代の高層ビルとほぼ変わらない高さなのだから驚きです。

 

 

 

 

大聖堂前の広場に立って見上げると、その大きさを改めて実感します。写真には全く入りきらない。全体像を撮るなら、だいぶ離れないと。

 

 

 

 

現在のケルン大聖堂は3代目。2代目の焼失により、1248年に建設が始まりましたが、1500年代には宗教改革に端を発した国内情勢悪化や財政難を理由に工事が中断します。

 

そして1800年代に入ってから工事が再開し(300年放置?!)、完成したのは1880年。なんと建設に600年以上もかかっています。

 

ちなみに、未完の聖堂として有名なバルセロナサグラダファミリアは1882年に着工し、今年で142年目。まだまだですね。

 

 

 

 

大聖堂への入場は無料です。中に入ると、ゴシック様式の特徴である高い天井大きなステンドグラス、そして細かな装飾に圧倒されます。垂直を強調した柱がより空間を広く感じさせているような。

 

 

 

 

この石造りの力強くてずしーんとした空間と、いくつもの巨大なステンドグラスの鮮やかさが、お互いを引き立てあっているかんじ。ぽかーんと口が開いてしまうほど荘厳でした。

 

 

 

 

第二次世界大戦では聖堂内部の多くが破壊されましたが、建物は奇跡的に倒壊を免れたので、修復を経て現在に至っています。ステンドグラス等の貴重な芸術品も他の場所で保管されていたため当時のものが残っているそうです。

 

 

 

 

ステンドグラスと言えば、通常は宗教画をモチーフにしていますが、ケルン大聖堂には一つだけ珍しいステンドグラスがあります。2007年にドイツの現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターが作成したモザイク・ステンドグラスです。

 

 

 

<アートに関しては完全なる無知なので、Wikipediaより>

ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)

ドイツの抽象画家。現在、世界で最も注目を浴びる重要な芸術家のひとりであり、若者にも人気があり、「ドイツ最高峰の画家」と呼ばれている。

 

 

 

写真が若干ぼけてしまっていますが、現存する他のステンドグラスに使われている72色から作られた、現代的、かつ抽象的なモザイク。これを芸術ととるか、異質ととるかは賛否両論のようです。個人的な感想としては、、、昔のテレビみたい

 

 

 

 

週末にケルンを訪れる場合、気を付けなくてはいけないのが大聖堂と塔の入場時間です。冬季は16時に閉まってしまい、遅くても15時半までには入場しないといけません。そして、日曜日の午前中はミサのため大聖堂の一般開放はされていません。

 

土曜日の夕方。塔の入場時間ギリギリに滑り込みました。入り口は聖堂正面に向かって右側。€6のチケットを買ったら、533段の階段を急いで上ります。

 

これが想像以上に息が切れましたが、塔の上からはケルンの街並みとライン川の美しいパノラマを眺めることができます。わぉ!いかにも冬のドイツらしいどんより雲ですが、夏はライン川がもっと綺麗なんだろうな。(下に見えるたくさんの赤い屋根はクリスマスマーケットです。)

 

 

 

 

展望台には柵がありますが、網越しに見ることができるので、柵はあまり気になりません。

 

 

 

 

ぎざぎざのもう一つの塔も目の前に。

 

 

 

 

ケルン大聖堂のさらに驚くところは、こんな巨大な聖堂が街のド中心に建っているということです。ケルン中央駅からなんと徒歩2分。電車でケルンに降り立ったら、駅を出て目の前に現れるのですから驚くでしょうね。展望台からも線路がよく見えます。

 

 

 

 

そんなケルン大聖堂は1996年に世界遺産に登録されましたが、2004年に世界危機遺産リストに登録されてしまいます。その理由は、近くに高層ビルの建設予定があったから。景観破壊の恐れがあるとし、ユネスコ世界遺産抹消も視野に入れます。そこで、ケルン市は都市開発計画を縮小し、新たな建築物に対する高さ制限を設けたことで、2008年に危機遺産リストから解消されました。これからもケルン大聖堂は高層ビルに埋もれることなく、街のシンボルであり続けるのでしょうね。

 

 

 

 

Kölner Dom

住所:Domkloster 4, 50667 Köln

大聖堂:月~土  10時~17時

    日    13時~16時

塔: 3月~4月 9時~17時

   5月~9月 9時~18時

  10月    9時~17時

  11月~2月 9時~16時(最終入場は閉館の30分前)

入場料:大聖堂 無料

    塔   €6

 

 

 

ケルン大聖堂の壮大さを書いていたら、思いの外長くなってしまいました。クリスマスマーケットは次回に続きます。