もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

【ケルンから30分】まるでドラクエ?!ドラッヘンブルク城

こんにちは!今日のオランダは強風警報が発令されているので、家に籠っているkoemo(くぅも)です。台風並みに木々が揺れています。

 

 

さて、ケルンから車で30~40分の場所に、ケーニヒスヴィンター(Königswinter)という街があります。ベートーヴェンの故郷ボン(Bonn)のすぐ近く。

 

ドイツのお城と言えば、シンデレラ城のモデルになったとも言われているノイシュバンシュタイン城が有名ですが、このライン川沿いに広がるケーニヒスヴィンターにもとっても可愛いお城があります。

 

 

 

スケジュール

訪れた日:2023年4月

 

 

ケルンから南東に車で30分。オランダとは逆方面になりますが、ケルンからちょっと足を延ばすにもちょうどいい場所です。1日目はケルンを観光し、2日目にアムステルダムへ帰る前に寄ってみました。

 

 

 

 

10:15 ケルン発

11:00 ドラッヘンブルク城着

15:00 ドラッヘンブルク城発

19:30 渋滞に巻き込まれてやっとアムステルダム到着 

 

 

なんか可愛いお城があるよ、ぐらいの気持ちで行ってみたのですが、いろいろと予想外の出来事に会い、自宅到着時間は予定よりだいぶ遅くなってしまいました。

 

 

 

 

ドラッヘンブルク城(Schloss Drachenburg)

ケーニヒスヴィンターにはドラゴンの伝説が伝わります。ドラッヘンブルク城のドラッヘ(Drache)とは、ドイツ語でドラゴンという意味。日本語訳するとまさに「ドラゴン城」なのです。

 

 

 

 

おとぎ話、いやドラクエに出てきそうなドラッヘンブルク城。なんかわくわくしてきませんか?このお城は1882年から1884年にかけて建てられたのですが、創設者はなんとアナリストとして莫大な富を築いた一般人。個人邸宅・別荘として建設されました。

 

 

 

ドラッヘンブルク城への行き方

ドラッヘンブルク城は、山の中腹にあり、行き方は3つ。

①麓から40分歩く

②麓から登山電車で上る

③途中まで車で上り、15分ほど歩く

 

 

ここは体力温存重視の②登山電車で。途中、電車から歩道が見えましたが、本当に40分で着くのかな…?という印象。小さい子どもたちも歩いていましたので、道自体は歩きやすいのだと思います。

 

また、登山電車は片道切符もありますので、上りは電車、下りは徒歩という選択肢も可能です。

 

 

 

登山電車ドラッヘンフェルスバーン(Drachenfelsbahn)

まずは、登山電車ドラッヘンフェルスバーン(Drachenfelsbahn)の乗り場へ。しかしここで予想外の出来事が。

 

 

 

 

駐車場は周辺にたくさんありますが、どこもかしこも満車。全然見つからない!暖かくなってきた4月下旬と言っても、まだバカンスシーズンには少し早い。ここってそんなに有名な観光地なの?まったくの予想外でした。

 

なんとか駐車スペースを見つけたと思ったら、今度は駐車料金の支払機が大行列(事前に駐車時間を入力して前払いする制度です。)やっと自分たちの番になったと思ったら、、、支払いはコインのみ。カードやお札は受け付けていませんでした。普段コインなんて使わないので持ち合わせがない…。だけど、今からどこかに両替なんかに行っていたら、せっかくここまで並んだのに…。どうしようかとあたふたしていたら、親切な後ろのおばちゃんが両替してくれました。

 

 

 

教訓:こんな時のために、車にコインを置いておこう。

 

 

 

麓のけっこう大きな駐車エリアでこんな状態だったので、もし③途中まで車&徒歩を選んでいたら、全く止める場所がないなんてことにもなっていたかもしれません。

 

 

 

 

さて、駐車スペースを探している間、登山電車のチケットを買いに二手に分かれたのですが・・・こっちも見事な長蛇の列!建物の外、遥か遠くまで並んでる始末。。。

 

 

なんで?

 

 

頭の中では???ばかりが飛び交いますが、とりあえず並ぶしかない。だけどその前にトイレ…。と列を通り抜けながら建物内に入ると、、、行列は窓口に続いている一方で、券売機には誰もいない。

 

 

なんで?

 

 

よくわからないまま券売機でさくっと登山電車のチケットが買えました。後から調べたところ、窓口限定で電車往復+お城のコンビチケットが販売されていたようです。

 

電車は往復€12(片道€10)、ドラッヘンブルク城の入場料は€8のところ、コンビチケットは€17。差額€3と行列に並ぶ時間と、どちらをとるか…ですね。

 

 

 

 

こうして、駐車組とチケット確保組が合流できて、やっと電車に乗れたのは、11:45。ドラッヘンブルク城の営業時間は11時からだったので、11時前に着けばいいかな~と考えていたのですが、だいぶ誤算でした。ちなみに、登山電車は10時から15分間隔で運行されています。

 

 

 

 

Drachenfelsbahn

住所:Drachenfelsstraße 51, 53639 Königswinter(麓の乗り場)

料金:往復€12、片道€10

 

 

 

ライン川の絶景を見よう!

登山電車ドラッヘンフェルスバーン(Drachenfelsbahn)は、麓⇔ドラッヘンブルク城⇔ドラッヘンフェルスと3つの駅を往復しています。行きなら行き、帰りなら帰りの中で途中下車が可能です。

 

 

 

 

もうお昼の時間になってしまったし、麓がこの混雑状態では頂上がどんな状態かわからなかったので、とりあえず頂上・ドラッヘンフェルスのレストランに行くことに。お城の周りにも小さなカフェがありますが、頂上の方が断然おすすめです。

 

 

だって、こんな絶景を眺めながら食事することができるのですから!

 

 

 

 

天気が抜群にいい日だったので、雄大ライン川の眺めが最高!

 

 

 

 

注文したのはもちろんソーセージ。そして、フランス・アルザス地方とドイツ南部で食べられているタルトフランベ。ぱりっぱりの薄いピザです。

 

 

 

 

ここにずっといられそうなぐらい気持ちのいい天気。ビールがより美味しい。

 

 

 

 

大勢の人が日向ぼっこをしながゆったりとした時間を楽しんでいました。

 

 

 

 

 

 

Der Drachenfels

住所:Auf dem Drachenfels 1, 53639 Königswinter

営業時間:11時~18時

 

 

 

展望エリアは広いので、あまり混雑は感じませんでした。食事をしなくても、このパノラマを見るためだけにも絶対に立ち寄りたいスポットです。

 

 

 

 

そして、ここから歩いて5分ほど上にあがった場所にあるのが、ドイツ語で「竜の岩」を意味するドラッヘンフェルス(Drachenfels)。ドラゴン伝説の中で、英雄ジークフリードがドラゴンを退治したと言われている場所です。

 

 

 

 

特に何と言うわけでもなく、壁?があるだけなのですが、ここからもライン川を違う角度から眺めることができるので、ちょこっと足を延ばしてみてください。

 

 

 

 

犬?が気持ち良さそうにお昼寝をしていました。

 

 



 

いよいよドラッヘンブルク城へ

お腹がいっぱいになったところで、電車で1駅降ります。

 

 

<完全に逆光です。。。>

 

 

お城の周りは大きな庭に囲まれていて、緑の芝とたくさんの花がとっても綺麗。これが個人邸宅の庭だなんて。

 

 

 

 

 

 

大きなロビーには左右両側に大きなステンドグラスがたくさん並んでいますが、描かれているのは誰もが知るような偉人たち。

 

 

 

 

ルーベンス(左)に、ドイツの画家アルブレヒト・デューラー(真ん中)。そして、一番は右は、オランダを代表する画家レンブラント

 

 

 

 

イタリアの画家ラファエロ・サンティ(左)、スペインの画家ムリーリョ(中央)に、ミケランジェロ(右)、

 

 

 

 

そして、ハプスプルグ帝国、つまりオーストリアの女帝マリアテレジアなど。

 

 

 


その他たくさんの部屋を見ることができますが、どれも豪華。

 

 

 

 

これは子供部屋かな?

個人邸宅らしい、生活感のある部屋がある一方で、

 

 

 

 

階段はどこかの教会か美術館かと思うような装飾。

 

 

 

 

パイプオルガンって家の中にあるものなの…?

 

 

 

 

この変わった形の椅子はどういう目的のために作られたんだろう?アプリによるガイドがありますが、残念ながら日本語はありません。英語の説明文をGoogle翻訳しながら進みます。

 

 

 

 

内部を一通り見学した後は、塔の1つに上ることもできます。なんか映画に出てきそうなアングル!

 

 

 

 

1時間ほど見学して14時半。出口に向かうと、お城のチケット売り場は長蛇の列になっていました。午前中~お昼頃に入場するのが良さそうです。

 

 

 

 

余談ですが、この入口近くにアイスクリームの屋台があります。暑いし登山電車を待つ間に!と買ったものの、直後に電車が到着。アイスを持っていたら乗車させてくれませんでした。



 

 

日本ではあまりメジャーではない(と思っている)観光地ですが、想像を遥かに超えて混雑していて、もしかしたらドイツ内ではそこそこ有名な場所だったのでしょうか?とにかくライン川のパノラマが美しく、さらに、いかにも「お城!」な佇まいがファンタジーの世界に連れていってくれる、穴場的観光地でした。

 

 

 

<ドラゴン伝説のお話「ニーベルンゲンの歌」>