もーっとヨーロッパ

オランダ在住30代旅好き主婦が巡るヨーロッパ。週末旅行を中心に、見どころも期待外れも包み隠さずご紹介。欧州旅行のヒントがきっと見つかる。

ベルギー第3の都市Gent(ゲント)②

こんにちは!koemo(くぅも)です。

 

アムステルダムから車で3時間の場所にある、Gent(ゲント)という街。前回に続き、その魅力をお伝えします。(訪問日:2022年8月)

 

 

 

 

グラスレイ(Graslei)

小さな運河があちこちに流れるアムステルダムブルージュとは異なり、ゲントの見どころは中心部を流れる大きなレイエ川。西岸をコーレンレイ(Korenlei)と言い、東岸をグラスレイ(Graslei)と言います。

 

13~14世紀に貿易で財を成していた富豪たちのを象徴するギルドハウスが建ち並びます。建築には全く詳しくないのですが、バロック様式やロマネスク様式、ネオクラシック様式などの豪華な建築様式の建物がずらーっと続く景色は、なんともヨーロッパらしい雰囲気です。

 

 

ギルドとは、中世ヨーロッパにおいて商・工業者の間で結成された同業者組合のことで、その集まりに使われていた建物がギルドハウスです。

 

 

 

 

現在はテラス席の付いたカフェやレストランとなっているところが多く、運河とギルドハウス群を眺めながらゆっくりベルギービールを一杯なんていうのも乙ですね。特に食事をとらなくても、この辺りはゲントの街並みを代表する景色ですので、一度は歩いてみることをおすすめします。

 

 

 

 

 

運河クルーズ

今回は乗りませんでしたが、グラスレイ付近は運河クルーズの発着地となっています。アムステルダムの運河クルーズも何回乗っても楽しいと思ってしまうので、きっとゲントの運河クルーズも楽しいに違いない!

 

 

 

 

当日は8月の日差しが強い日だったので、おそらく備え付けのレインボーの日傘(?)をさしながらクルーズに揺られているお客さんが多く、街中がよりカラフルな雰囲気でした。チケット売り場は運河沿いにいくつもあったので、特に予約をしなくても当日の気分で乗れそうです。

 

 

 

聖ミカエル橋(Sint-Michielsbrug)

1905年から1909年にかけて造られた石造りの橋です。橋の上からレイエ川を挟んでグラスレイとコーレンレイを見渡せるので、記念撮影におすすめ。

 

 

 

 

東側には聖ニコラス教会、鐘楼、そして聖バーフ教会を望むことができるフォトスポットでもあります。中央の街頭には、大天使ミカエルがドラゴンを退治しているブロンズ像があります。夜になるとライトアップされて、これまた綺麗なのだとか。

 

 

<後ろに見えるのは聖ミヒエル教会>

 

 

 

フランドル伯居城(Gravensteen)

1180年、フランドル伯によって築城されました。十字軍が建てた要塞をモチーフにしているそうですが、中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのような、“いかにも”なお城は、スーパーマリオに出てきそうな(クッパ城?!)可愛さも感じます。

 

 

 

 

しかし、実際にはそんな可愛いらしいものではなく、14世紀以降は法の中心地として、裁判所や刑務所、そして拷問所として使われていました。

 

 

 

 

産業革命が始まった18世紀になると、お城は競売にかけられ、ゲントの中心産業であった綿工場の労働者施設として使われるようになりました。

 

1907年からは博物館として一般公開されており、中世の甲冑や武器、そして拷問器具を見ることができます。

 

 

 

 

入場料は€13。チケットにはオーディオガイドが無料で付いてきますが、日本語はありません。

 

家族連れを含む多くの観光客が押し寄せていたので、期待してチケット売り場に15分~20分も並んだのですが…、正直に言うと、個人的には「う~ん…」という感想でした。英語での説明がよくわからなかったこともありますが、拷問系はあまり好きではないからかもしれません。

 

ですが、頂上から眺める景色は素晴らしかったです。オーディオガイドの説明を途中スキップしつつも、頂上では写真を撮ったり街をゆっくり眺めたりしていたので、全体の所要時間は1時間~1時間半ほどでした。

 

 

 

 

バーフ大聖堂と鐘楼が見えます。

 

 

 

 

余談ですが、チケットは時間指定になっていて、すぐに入場するチケットは買えず、入場まで20~30分待つ必要があったのですが、お城の目の前にあるワッフル&ジェラート屋さんでベルギーワッフルを食べながら待つことができたのは良かったです。

 

 

フランドル伯居城

住所:Sint-Veerleplein 11, 9000 Gent, Belgium

営業時間:10時~18時

入場料:€13

 

 

 

ティーレンテーン・フェルレント(Tierenteyn-Verlent)

老舗のマスタードさんです。店内も昔ながらのお店という雰囲気で、専用の壺からその場で詰めて販売しています。少し茶色がかかったマスタードは、ピリッとした辛さの中に甘みと酸味を感じる、スーパーで買うマスタードとは全く違う美味しさ。

 

 

 

 

今までマスタードにこだわったことはなかったのですが、家に帰ってからスーパーで買ったマスタードとこのマスタードを食べ比べしていると、このソーセージはこっちの方が合うね、この料理にはこっちの方が美味しい、なんて、マスタードによってもこんなに変わるんだ!という新しい発見でした。

 

 

 

 

気になる値段は、100gぐらいの小瓶で€2.2と、かなりお手頃。容器は、小さなガラス瓶から、お洒落な陶器製の入れ物まで様々な種類から選べるので、お土産にもおすすめです。(陶器製は蓋がコルクなので、持ち運びには要注意。)

 

 

ちなみに、今回比べたのはこちらのマスタード。イギリスの王室御用達でもあるコールマン(Colman's)は、ピリッとした力強い辛さがくせになる、我が家のお気に入りです。

 

 

 

 

 

ティーレンテーン・フェルレント(Tierenteyn-Verlent)

住所:Groentenmarkt 3, 9000 Gent, Belgium

営業時間:月 13時~18時

     火~土 10時~18時

HP:https://www.tierenteyn-verlent.be/

 

 

 

これらを徒歩で回って約5時間。ランチはレストランには入らずに軽食で済ませましたが、テラスで食べたポテトとビールは、これまたベルギーらしくて最高でした。

 

ゲントは大都市ブリュッセルとは全く印象が異なり、落ち着いていて穏やかな街並みという印象でした。治安も良く、8月のバカンスシーズンにも関わらず人で溢れていることもなく、のんびり過ごせました。

 

 

次回は、ゲントから車で1時間。ブリュッセルに向かいます。