2023年4月。バルト三国を巡る旅、3日目。
タリン(Tallinn)
タリン観光の続きです。トームペア(山の手)から下町の方へ、丘を下ります。
デンマーク王の庭園(Taani Kuninga Aed)
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂から徒歩2分。下町の方に戻る途中に通りがかったのは、デンマーク王の庭園です。
1219年、エストニア人との戦いで窮地に立たされたデンマーク王がここで神に祈ったところ、空から赤地に白十字の旗が振ってきて、そこから形勢が逆転。最終的に砦を陥落させることができたと言い伝えられています。
その旗こそ、現在のデンマークの国旗になっています。
<デンマークの国旗>
このあたりの城壁には上ることもできます。小さなカフェも併設されているので、城壁でゆっくりコーヒーを飲みながら景色を楽しむのも◎。
なぜか不気味な修道士の像もあります。(ハリーポッターに出てきそう)
ラコエヤ広場(Raekoja plats)
下町に戻ってきました。デンマーク王の庭園からは徒歩10分程度。タリン旧市街はこじんまりとしていて、見どころがぎゅっと詰まってます。
旧市街のほぼ中心にあたるラコエヤ広場の周りには、レストランやカフェ、お土産屋さんが多く並んでいます。とても賑わっているので、タリンを訪れる人は1度ならず何度もこの辺りを彷徨うことになるでしょう。
冬には大きなクリスマスツリーが飾られ、多くの人がクリスマスマーケット目当てに訪れます。
旧市庁舎
14世紀後半に建てられ、1404年の増築後の姿が今も残ります。ラコエヤとは「市庁舎」という意味です。
塔の先にいるのは「トーマスおじさん」。タリンを長年見守っているシンボルだそうですが、小さくて目視でも写真でも姿は確認できず。
それよりこっちのが気になる。何なのだろう。
夏季は内部を見学したり、鐘楼に上ることができます。(冬季は予約制)
市庁舎(Raekoda)
住所:Raekoja plats 1, 10146 Tallinn
時間:6月~8月 11:00~18:00(金-日~16:00)
入場料:€7(鐘楼:€6)
Cafe Maiasmokk
タリンの旧市街は小さいと言いつつ、坂道が多い上にあちこちがぼこぼこの石畳です。
歩きにくくてだいぶ疲れたので、カフェでちょっとひと休み。お昼から観光して、現在の時刻は17時前。
ラエコヤ広場の近くで適当に入ったら、1864年創業の、エストニアで最も古いカフェでした。1864年と言うと、ロシア帝国時代です。
運よく座ることができましたが、店内は大盛況。諦めて帰る人もちらほら。シックな店内がとってもお洒落なカフェです。内装は豪華ですが、コーヒーは€3~と良心的。
ショーウィンドウに並ぶケーキも美味しそうだったけど…夕飯が入らなくなりそうなのでやめておきました。
このお店はマジパンも有名で、職人さんが絵付けをしているところを見ることもできます。
<これ全部マジパン?!>
Cafe Maiasmokk
住所:Pikk tn 16, Tallinn
時間:月~日 9:00~20:00
ちなみに、カフェの横に建つのはロシア大使館。ここでもウクライナ国旗や張り紙で戦争反対を唱えている人が大勢いました。
そう言えば、タリンのお土産屋さんではこんなものも売られていました。買う人はいるのだろうか。
Ibis Tallinn Center
今回宿泊したのは、Ibis Tallinn Center。旧市街から少し離れていますが、ヴィル門まで徒歩約20分と、歩けない距離ではありません。わずか€50/室という激安だったのですが、最高のホテルでした。
レセプションも、併設のレストランも、広々としていて、清潔感も明るさも完璧。
しかも、部屋はこれぞ北欧風?!北欧風の定義がわからないけど、ナチュラル系の色遣いと、シンプルなインテリアが、Ibis系列とは思えない可愛らしさ!
さらに、コンセントや電気のスイッチもこだわった配置で、安いホテルあるあるの「機能性軽視」問題は皆無です。
そして、最高に良かったところ。
なんと、部屋にサウナが付いている!
フィンランドをはじめ、北欧は「サウナ大国」とは言われていますが、このレベルのホテルでサウナに出会えるとは思っていませんでした。ホテルにサウナが付いていることはあっても、部屋に付いていたのは初めてです。完全プライベート。
余談ですが、「サウナ」はフィンランド語「Sauna」から来ています。
これもあって早めに観光から引き揚げて、さくっと夕飯を済ませた後は、部屋のサウナでしっかり疲れを癒すことができました。
もう一度タリンに行くことがあっても、きっとまたここに泊まると思います。